学会開催報告
第1回日本森林医学会学術総会を開催して
一般社団法人日本森林医学会代表理事・会長
日本医科大学付属病院リハビリテーション科臨床教授
李卿
日本医科大学付属病院リハビリテーション科李卿臨床教授が会長を務めた第1回日本森林医学会学術総会が2024年5月11(土)・12日(日)に日本医科大学同窓会会館で開催されました。日本医科大学大学院リハビリテーション学分野青柳陽一郎大学院教授も当学会の理事を務めております。
森林医学は森林浴から発展してきた新しい予防医学です。森林浴という概念は、1982年に林野庁より提唱され、2004年から本格的に森林浴の健康増進と疾病予防効果に関する研究を開始して今年で20周年になりました。この20年間において多くの科学的な研究成果を得て「森林医学」を確立しました。この記念すべき節目の年に一般社団法人日本森林医学会の第1回学術総会を開催したことは大変嬉しく存じます。
日本森林医学会は日本国内の学会ですが、近年日本から発祥した森林浴・森林医学が国際的に広がりによってこの第1回学術総会にはドイツから18名、中国大陸から10名、中国台湾から4人(8人が学術総会に間に合わず、13日に日本医科大学に来て李卿会長の追加講義を受けました)、日本国内から75名の森林医学研究者及び森林セラピー関係者が参加して国際学会となりました。
また日本医科大学の弦間昭彦学長からご挨拶のメッセージを頂戴しました。
本学術総会は以下のプログラムから構成されています。
- 開会宣言
- ご挨拶(弦間昭彦学長など)
- 学会設立の経緯、背景及び今後の活動方針についての説明(李卿会長)
- 会長講演:森林医学研究の過去、現在及び未来(李卿会長)
- 森林医学におけるワークショップ(5演題)
- 森林医学におけるメインシンポジウム(6講演)
- 森林医学における一般演題口演発表(21演題)
学術総会では全ての演題を含む抄録集も発行しました。
両日とも各発表後に活発な質疑応答質を行い、最終日には予定より1時間半を延長して学術総会は盛会で終了できました。
最後になりますが、今回の開催におきまして、日本医科大学同窓会より手厚いご支援を頂きましたことに改めて深謝申し上げます。また、これからもご同窓の先生方のご指導ご鞭撻をよろしくお願い申し上げます。